大好きな「まち」を発信する SUKIMACHI代表 和泉大介さん
はじめに
「ご出身はどちらなんですか?」初対面の方とよくある会話ですよね。大体の人がそんな他愛もない会話をしたことあるのではないでしょうか?その時皆さんはどんな会話をしますか?僕は東京に長いこと住んでいるので、地方出身の方々と話す機会が多く、「地元はどんなところですか?」と質問すると結構高い割合で「なんにもない田舎で…」って回答がきます。本当にそう思っているのかどうかはわかりませんが、なんだか悲しいですよね。今回取材した学生団体SUKIMACHIは自分の大好きなまちを発信する活動を行っています。そこがすごく魅力的だなと思い、お話を聞いてきました!
〈学生団体SUKIMACHIとは?〉
SUKIMACHIは"地元(すきなまち)を発信する学生を増加させ、若い世代の「遊ぶ・働く・暮らす」選択肢を広げること"を目的とした学生団体である。
現在、首都圏の大学生を中心におよそ20名のメンバーで構成されており、それぞれが持ち回りの地域のアンバサダーを自称することで、その地域のPR活動に取り組んでいる。
軸となる活動は地元(すきなまち)を題材にしたイベント、セミナー、プロジェクト、ツアーなどの企画・運営である。
銚子はめっちゃ調子が良くなる!!
〜学生団体SUKIMACHI代表和泉大介さん取材〜
〈和泉大介さん〉
獨協大学3年生。高校時代に自分の大好きなまちである、千葉県銚子市の鉄道を復旧させるため、クラウドファンディングで500万円を集めて寄付。その功績もあり2017年に銚子市観光大使に就任。現在も学生団体SUKIMACHIの活動と銚子市の魅力を発信する活動に奮闘中。
Q.SUKIMACHIに入ったきっかけは?
入ったのは大学2年生で、自分がいちばんやりたいのは何かと考えたときに自分のまちを発信したいということで、そこがSUKIMACHIの理念とマッチしてたから、入ろうと思ったのがきっかけかな。
—なぜ自分のまちを発信したいと思ったのか?
自分のまちが一番好きだからと言うのが最大の理由だね。
銚子はまず魚がめちゃくちゃ美味いし後はイルカに90%会えるまちって言われていて、そういうのを考えると銚子ってすごく魅力があると思って、そこが発信したいって思ったんだよね。
—住んでないとわからない良さがあると?
住んでないとわからない良さもあるし、逆に一回故郷を出ないとわからない良さもある。これは地方からきた学生あるあるなんだよね(笑)
—逆に上京してきてよかったことはありますか?
もちろん。まず、1時間あればどこでも行けちゃうアクセスの良さかな。あとは機会にもすごく恵まれるかな。色んな人と知り合う機会もあるし、色んなチャンスももらえた。
Q.SUKIMACHIの最高なところはなんですか?
地方に行ってメンバーと美味いご飯を食べたり、お酒を飲んだりしているときが一番幸せだな。後は活動に学びがあることかな。メンバーに恵まれていることだね。
—地域に訪れて学んだことは?
もう一回行きたくなるまちってなんだろう?って考えたときにそれは人だと思うんだよね。この魚をまた食べに行こうではなくて、この人がいるからまたこの地方に行こうとか、そう思えるまちがもう一回行きたくなるまちだなって感じたかな。
—旅行とSUKIMACHIの地域の活動の違いは?
旅行の代理店の人って全く知らない人でそのまちをその知らない人に案内されるより、やっぱりSUKIMACHIの活動では案内するのはSUKIMACHIのメンバーだから、そのメンバーひとりひとりに思いがあるまちだし、やっぱり人との関わりが大きな違いだよね。
Q.和泉さんの将来の夢や人生のゴールとは何ですか?
自分の最終的なゴールっていうのは「自分のまちを幸せにすること」だね。
—その幸せの定義ってなんですか?
幸せの定義ってのはよくわからん(笑)
ちょっと前までは、人口が増えればその地域が活気づいて幸せになるかな・・って考えてたけど一概にそうではないなって思い返した。
人口が減るのはもう仕方がない。だから、地元住民という地域の「中」の人、観光などで訪れる地域の「外」の人、その両方の幸福度を高めることが必要だなって考えてる。
−最後に一言
私はSUKIMACHIでもう一回行きたくなるまちに対する答えを見つけることができました。この記事を読んでくれた皆さんも、ぜひ一緒にSUKIMACHIで活動できたら嬉しいです!
〈編集後記〉
取材で終始感じたのが大介さんの人の良さとおもてなしの精神です。まず取材に行って会場に入ったとき、黒板に大きな文字で自分と一緒に行った友達の名前がかかれていました。そして美味しいミルフィーユ鍋をごちそうしてくださいました。本当に人と人との出会いをとても大切にしていることを感じました。
おもてなしってこういうことを言うんだなと初めて実感しました。自分も銚子に行きたくなるような取材でした。